英語も日本語も通じない3時間。
(前置きです)
オットは2012年11月から今年5月まで、ケルンで暮らしていました。
今通っている『Staatliche Fachschule für Blumenkunst Weihenstephan』から提示された入学条件の一つに
ドイツで1年以上働きドイツ語を学ぶとあり、
その条件を満たす期間、知人を通じて知ったケルンのお花屋さんで働いていたのです。(その辺の詳しい話はまた今度)
ケルンではオーナーのご自宅で暮らしていたので、オーナー宅にはオットの1年半分の荷物がありました。
(というわけで、本題です)
この週末、ケルンのオーナーが仕事でミュンヘンに来ることになり
その際、オットの荷物も一緒に車で運んできてくれたのです。
といっても、荷物を届けに来てくれた金曜日は
オットは早朝6時半には学校に向かってしまっています。
そこで、オーナーが提案してくれたのが
私(ツマ)と一緒に部屋に荷物を搬入
↓
私と一緒に車でフライジングの学校へ行く(←!?)
↓
金曜日の学校は13時過ぎには終わるので、一緒にランチでもしましょう!
という流れ。
おっとっとーー!?
この流れが、急きょ前日(木曜)の夜に決まりましてアタフタ。
オーナーは英語も日本語も話せません。
私はドイツ語話せません。
にも関わらず、10時過ぎに荷物が我が家に届き
オットの授業が終わるまでの3時間、2人きり!!! なのです。
ドイツに入って1カ月半で身についているドイツ語、
よくよく考えてみると、すべてお店の人との会話用なんですよね。
「ごめんなさい・失礼します / schuldigung」
「りんごジュース(炭酸)ください / Ein Apfelschole, bitte」
「トイレはどこですか / Wo ist die Toilette?」
「チーズを探しています / Ich suche Käse」
「お会計をお願いします / Zahlen bitte」
これだけ覚えると、まあ店員さんとは簡単な会話が成り立つちますし、
結構覚えたでしょーーー♪フフフん♪
と得意気になっていたのですが、
この知識では、ドイツの人たちと日常会話 は、まったく成立しなーい!! 笑
しかも持ってるドイツ語会話帳も旅行用なので(笑)意味なーい!!
朝から急いで、
今日、寒い、雨、荷物、運ぶ、重たい など
使えそうな単語のカンペを作って備えたのですが
いざとなるとほとんど出番もなーい!!
(だって、こんな単語ジェスチャーで伝わるんですもの)
家へ荷物搬入も終わり、学校に着いたのが11時台。
そこからオットの授業が終わる13時過ぎまでカフェでお茶したのですが、
辞書を開いて単語を指差して、それで会話を成立させる。(写真がまさにその様です)
必死!!
「ミュンヘンであなた(←ツマ)は毎日どんなことをしているの?」
「あの子(←オット)は毎日何時頃帰ってくる?朝出発も早い?」
などオーナーの質問の意味は辞書のおかげで理解できたとしても、
「月曜日は遅いけど、火曜水曜は15時台に学校終わるし、木曜金曜は13時台に学校終わるから、家には早く帰ってこれるよ」
なーんて複雑な答えが返せるはずがない!紙とペンもなかったし…。
色んな筋肉を使った3時間でした。
せっかくドイツで暮らしているのですし、 日本人だけではなく
こうしてドイツの人とも交流する機会があるのは、とてもありがたいこと。
それであれば、日常会話を成立させるチカラを身につけないといけないな…と
あらためて痛感。
単語ごとに辞書を引いて私と会話を成立させようとしてくれたオーナーさん、Danke schönでした。ふぅ。
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