夫33歳、ピカピカの1年生

ドイツでフローリストマイスターをめざすオットと、ついてきたツマの日常。(2014年9月~ミュンヘン・フライジングで生活 / 2016年7月オットの卒業とともに帰国しました)

洗礼を浴びまくる。

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嗚呼、祭りの後の惨状よ…。

 

 

かれこれ1週間近く経ってしまいましたが

先週の土曜日は、日本人会慈善バザーの後、

ゲットしたアジの開きを持ったまま(笑)フライジングへお出かけしてきました。

 

オットが通う学校Taufe(タウフェ)というイベントがあったのです。

 

Taufeとはドイツ語で「洗礼」という意味。

キリスト教のならわしのひとつで、

ドイツでは、生後半年ほどの子どもに洗礼を行うのだそうです。

教会に家族が集まり、牧師さんがお祈りの言葉を述べ、

神聖なお水を赤ちゃんの頭にパシャっとかける…、という内容なのだとか。

詳しいことは分りませんが、日本でいう無病息災を祈るお宮参りのようなものでしょうか。

 

オットが通う学校のTaufeでは、

「Weihenstephaner Name(ヴァイエンシュテファーナ ナーメ)」という

呼称が与えられます。

 

2年制の学校で、入学すると新入生一人ひとりに、パートナーとなる上級生が決まるのですが、

そのパートナーが1年生へWeihenstephaner Nameを与えるのです。

それ以外のことは…Taufeという文化を詳しく知らない私たちには良く分らず、

とりあえず、言われた時間(土曜の夕方)に学校へ。

 

すると、Weihenstephaner Nameを与えられる…だけ

とはまったく異なるイベントが待っていました。

 

 

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この日の主賓は1年生。準備や当日の進行は、すべて2年生が担当します。

すっかり暗くなった午後6時、1年生やその家族、恋人がぞくぞく学校に。

 

 

いざ、校内へ。

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サーカスって書いてあるし、2年生は仮装してるし…。

すでに思っていたTaufeとだいぶ違う…。笑

(教室で名前をもらう様子を観るという、授業参観のようなものを想像していた私)

 

 

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サーカスのチケット売り場(Kasse)風に作りこまれた受付。

主賓の1年生、つまりオットとは別行動の私はドイツ語ちんぷんかんぷんでしたが、

受付にいた2年生(右)がオットのパートナーで、すぐに

「Kenshiの奥さんでしょ!」と受付終了。(Kenshi ← オットの名前だけ聞き取れた。笑)

まあ、家族で来場するアジア人という時点で、私しかいないのですが。笑

 

 

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あ、校内に犬!(写真の2年生がいつも一緒に通学している犬なのだそうで、みんなに可愛がられていました)

 

 

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さながら、文化祭のような雰囲気の中、

いよいよ、開演(!?)です。

まずは2年生が一人ひとり(と犬一匹)がステージに上がり、自己紹介。

その後、校長や卒業生の会代表があいさつ。

 

 

そして、いよいよ1年生がステージへ。

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この日、1年生は全員「鳥」をテーマに、全身黒&羽の小物でドレスアップしています。

クラスメイト一人ずつ、リレー方式でポエムを読みながら「他己紹介」。

 

オットも、クラスメイトからポエムを読み上げられ、紹介されていました。

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オットがもらったポエムは、名前の頭文字「K」で韻を踏んでいるんですね…。

 

そして、いよいよWeihenstephaner Nameが与えられるか…と思ったら、一旦休憩。

ディナータイムです。(えぇー!?笑)

 

 

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もちろん2年生が用意したというディナーメニューは、ザ・ドイツ料理。

メインは、豚肉料理 Schweinebraten(シュヴァイネブラーテン)と

イモ餅 Knödel(クネーデル)です。美味しかったけど…さすがのドイツボリューム!

残すのは作ってくれた2年生に申し訳ないので、がんばって全部いただきましたっ。

 

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1年生も、来ている家族みんなも、先生も、モグモグ。

この 十分すぎるゆったりとした休憩の後、ようやくTaufe本番へ!

 

 

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魔女に扮した2年生が登場。(50代でマイスター取得に向けてがんばっている方なんですって!)

魔女が水晶に尋ねると、それぞれの1年生にぴったりの名前が出てくる、という流れのよう。

 

まず

Weihenstephaner Nameの由来が読み上げられ、

続いてWeihenstephaner Nameを発表。

すると2年生が自分のパートナーの1年生の所へ迎えに行き、「これは君の名前だよ」と。

 

そして、二人一緒にステージへ。

 

はい、Taufeですから。

タライに入れられ…、

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水をパシャっと。笑

 

いや、パシャっとの域を超えて、

スポンジを頭の上で絞られたり、ジョッキの水をジャーと全身にかけられたり…。

結構濡れていました。

 

いよいよ、オットの番。

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「座って」と言われたオットは、ワインボトル1本分の水をかけられていました!笑 

良かったね~、これで無事、あこがれ続けていた学校の洗礼を受けられたね~。

 

で、水をかけられた1年生は、

(写真には写っていませんが)ステージ左の柵の中に入れられています。

 

全員の名前授与が終了し、全員が柵の中に入った時。

 

一気に、会場の電気が消されて、真っ暗に!!

 

バッシャー!!

 

キャーーーーー!!

 

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2年生による、ものっすごい量の水かけ祭りがスタート!!

(カメラのフラッシュで明るく見えますが、実際の会場は、本当に真っ暗です…)

標的は1年生だけですが、20杯以上のバケツに、ホースまで持ち出して、すごいことに。

 

卒業生曰く、この大量の水かけ祭りは毎年恒例の行事なんですって。

これでようやく1年生も、本当の意味でWeihenstephanの仲間入りということなのでしょうね。

 

いやーーー、文字の通り、洗礼を浴びましたね。オメデトウ!笑

 

 

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1年生もやっと解放(釈放!?)されて、一安心。

そして、水かけが終了した途端、テキパキと片づけはじめる2年生。笑

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客席まで、足元が水びだしになっていました。水の量のすごさがうかがえますね…。

こうして、ブログ冒頭の写真の状況になったのでした。

 

 

この後、招かれた家族達や着替えた1年生がデザートを食べている間に

2年生の手によってこの会場がものすごいスピードで片づけられ、ダンスホールに様変わり。

 

飲めや、踊れやタイムに突入したのです。

私たちはこの日電車がストライキで時刻表があてにならなかったこともあり

23時過ぎ(←それでも、18時のスタートからすでに5時間…)に学校を出ましたが、

2時、3時まで宴は続いていたようです。

ツマの私にとっても、ヨーロッパの学校行事は初めてのこと。

社会科見学気分で、とっても楽しい時間になりました。

 

 

 

 

さてさて、このTaufeでオットが授かったWeihenstephaner Nameですが、

JA MEI(ヤーマイ)でした。

 

 

バイエルン地方の言葉なのだそうです。

バイエルン出身ではないパートナーが

バイエルン出身ではない(それどころか外国人である)オットに対してつけた名前ということで

「あらー、まぁー♡」と会場に集まった皆さんからも好評の名前でした。

 

学生によって、

本名のまま呼ばれる人とWeihenstephaner Nameがすっかり定着する人に

今後自然と別れていくようですが、

オットはどうなるのでしょうね。

 

オットは、社会人1、2年目の頃から10年近く憧れていたこの学校で

名前を授かったことが本当に嬉しかったようで、

翌日もずーーっと感慨深そうにしていましたよ。

 

 

けれども、ひとつ困ったことが。

 

JA MEIの意味が、イマイチ分りません!爆笑

 

バイエルン方言の辞書で調べても、

「何とも言葉で説明がしづらい言葉」と書かれているんですよね。

なので、Ja Meiの意味はなんとなく理解できても、なんとなく、から先に進みません。笑

 

 

ドイツ語、バイエルン方言に詳しい方、

この意味分りましたら、どうぞご一報くださいませー!

 

 

 

 

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