夫33歳、ピカピカの1年生

ドイツでフローリストマイスターをめざすオットと、ついてきたツマの日常。(2014年9月~ミュンヘン・フライジングで生活 / 2016年7月オットの卒業とともに帰国しました)

【スペイン・バルセロナ】 海をイメージしたガウディの傑作住宅 「カサ・バトリョ」

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■ 長くなってきましたが…もう少し続きます!スペイン・バルセロナ旅行のおはなし。

1) バルセロナがフライジングとつながった瞬間。

2) 「Los Tarantos」の30分公演で、フラメンコをお手軽鑑賞♪

3) 毎月第1日曜日がねらい目!ピカソ美術館。

4) サクッと食べ歩きも、しっかりお食事もOK!「サン ジョセップ市場」

5) 意外と知られざる名物スイーツ!? チュロス&ホットチョコレート。

6) スペイン産の天然ミネラルウォーター「VICHY CATALAN」

7) ガウディから時代を超えたラブレター「サグラダファミリア」

 

サグラダファミリアに出向いた日の朝

ガウディが改装を手掛けた「カサ・バトリョ」の前を通っていた私たちですが、

中には入りませんでした。とにかく入場料が高いのです。

花 一般 22.5ユーロ

花 学割(要学生証提示)・7~18歳・65歳以上 19.50ユーロ

花 6歳以下 無料

※ オーディオガイド込み(カタルーニャ語・スペイン語・英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・日本語・中国語・ロシア語)

 

ですが、

サグラダファミリアで自分たちの想像を超える大きな感動を得て、いよいよバルセロナを去る日…。

思い残すことと言えば、「カサ・バトリョ」の中を見ていないことだったのです。

 

実際に足を運んだ人のクチコミでも評価の高い「カサ・バトリョ」

サグラダファミリアを通じてガウディの魅力に取りつかれてしまい、

特にオットが「良いらしいとよね~」など一人つぶやきながらムズムズしていらっしゃったので…笑

こうなりゃもう行くっきゃない!と大枚はたいてきました~。

 

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まずは、カサ・バトリョとは何なのか…

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海をイメージしたガウディ作品

1877年にEmilio Sala Cortésによって建てられた建物を、1903年から繊維業で財をなしたD.Josep Batlló i Casanovaが所有し、1904-1906年に改装を手掛けたのがガウディでした。長い間未公開だったのが、初めて公開されたのがガウディ生誕150年にあたる2002年のこと。2005年にアントニオ・ガウディ作品群の一つとして世界遺産に登録されました。 (引用:バルセロナ ウォーカー

 

とのこと。バトリョさんという方の、個人邸なんですね。それにしてはデカいな~。

 

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では、いざ。

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入るとまず手渡されるのが、オーディオガイド。(日本語あります!) 

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一緒に手渡されるスマートフォンサイズのタブレットがなかなかハイテク!

AR(Augmented Reality)技術が用いられ、その時いる部屋の画像に

ガウディが思い描いていたイメージなどが映し出されて、世界観をより理解しやすくなっています。

 

ガイドの内容も分かりやすく、最初に流れる

「ここは私有物で管理を税金などでは賄えないため、入場料が高いのですが、

高い金額を払って来てくれてありがとうございます」という素直なお礼に好感をもてます。笑

 

さて。建物を1階からオーディオガイドの順に従って、上へGO!

f:id:otto33:20160112175902p:plain 写真引用:Casa Batlló

この写真は、バトリョ家のサロンとして使われた部屋。

これほどの建物を自宅として所有するだけあって、バトリョさんがブルジョア階級なのは間違いないですが

大通りに面する大きな窓は、道行く人から羨望のまなざしで見上げられていた場所なのだそうです。

 

どの部屋も廊下も階段も、建物様々なところの曲線美がとても美しく

また用いられるステンドグラスやタイルによって、水の世界観を見事に映し出した

まるで、ディズニー「リトルマーメイド」や「ファインディング・ニモ」の世界!

これがアミューズメントパークでも何でもなく、現実に使われていた個人のお宅というから驚きます。

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階段の手すりや窓の取っ手など、細部も触り心地・使い心地にとことんこだわって

ガウディがオリジナルでデザインしたのだそう。

ほかにも、パッと見ただけでは「オシャレなデザイン」としか分からないところが

実はとても工夫の施された換気システムになっていたり…、

暮らしやすさと、ファンタジーのような世界観を兼ね備えている

このバランス感覚が本当にお見事です。

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ドアに用いた文字のフォントも、ガウディによるオリジナルデザイン!

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階段やエレベーターで昇り降りできる、吹き抜けも必見。

明るさを1階から上まで均一にするため、

光を取り込みやすい上の階は、「濃いブルーのタイル」+「小さな窓」

光を取り込みにくい下の階は、「淡いブルーのタイル」+「大きな窓」

といった具合に、タイルの濃淡と窓の大きさが計算されています。

はぁ…(溜息)。

個人的に私(ツマ)は青が好きなので、この吹き抜けの空間は格別です。

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屋上の煙突(写真右側)までこんなにオシャレ!

ほかのガウディが手掛けた建築物でも見られる、

砕いたタイルを使ったトレンカディスという手法が施されています。

 

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ひと通り建物内の見学を終えて、最後はお土産物屋さんへ!

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ガウディがデザインした家具も。

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上でご紹介した、窓の取っ手を用いたマグカップ!

握りやすさにこだわってデザインされた取っ手なので、

このマグカップもきっと持ちやすいことでしょう。

 

いつもなら、あっさりとその場を通り過ぎてしまうお土産物屋さんですが、

この時点でどっぷりガウディの魅力に翻弄されている私は…

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吹き抜けのタイルの色を模したカップにメロメロ。

ちょっとずつ色の違うものを5個ぐらい揃えたくなっちゃいました。

が、ここは留学生夫婦!という我が立場を思い出し(←笑)

きちんと我慢して何も買わずに帰ってきましたよ。キリッ

 

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ここには載せていないお部屋もいくつかあり、

オーディオガイドを聴き、写真を撮り…1時間以上かけてじっくり見学

入場料は確かに高いのですが、自分の目で見て、手で触れられて、

その価値はあったかなと感じています。

(ちなみに、カサ・バトリョもサグラダファミリアもピカソ美術館も、

スタッフが多く配備され、テキパキ誘導してくれるので、

どこもとても観光しやすい良い印象を受けました。

ガウディ作品の見学はどこも金額が高いのですが…、「許せる」と思えるのは、

この整備された環境を目の当たりにしたというのもあるかもしれません)

 

お財布事情が許す方は、外観に満足せずぜひ中も楽しんでいただきたい。

そんな場所「カサ・バトリョ」と出会え、

思い残すことなくバルセロナを後にした私たちだったのでした。

 

 

 

Casa Batlló (カサ・バトリョ) 

■所:Passeig de Gracias 43(地下鉄 パセオ・デ・グラシア駅 / 3号線から徒歩約1分、4号線から徒歩約7分) ■営:9:00~21:00(最終入場は20:00)※たまに都合により閉館時間が早まることもあるようです ■休:基本年中無休 ■料:22.5ユーロ、学割(要学生証提示)・7~18歳・65歳以上 19.5ユーロ、6歳以下無料(2016年1月現在 / チケットをネットで予め購入することもできますが、時間指定ができません / ハイシーズンなどの混雑時は優先的に入場できる「ファストパス(5ユーロ)」も併せて購入しておくと良いそうです) ■URL:https://www.casabatllo.es/

 

 

 

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1月12日:ブロッコリー、マッシュポテト、プチトマト、ミニハンバーグ、卵焼き、ズッキーニの甘辛炒め、五穀米

 

 

 

ようやく次回でバルセロナの旅の記録はおしまいです!

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