Weihenstephan 2016年春の展示会「Lebewohl」が終了しました。
4月23・24日の2日間、オット達
『Staatliche Fachschule für Blumenkunst Weihenstephan』の学生による展示会が開催されました。
今回のテーマは、「Lebewohl(お別れの挨拶)」
ミュンヘン市内のお墓のあるエリアの会場で開催されました。
※ これは本物のお墓ではなく、墓石店の前に展示されているものです
↑ 1年生(オットの1学年下の後輩たち)が作ったクランツ。
ドイツでは、墓石にクランツをかけるのが一般的です。
古代ギリシャで常緑樹を魔除けに用いていたことが花輪のはじまりとされ、
そこか花輪が広がる過程に、クリスマスリースやキリスト教の葬儀に用いられるようになったそうです。
↑ こちらも1年生が作ったもので、
ドイツのお葬式で用いられる「お花のクッション」をイメージした作品。
本当の葬儀では、故人の好きだったお花や雰囲気を用いて装花を制作するそうですが、
今回は学生たちが普段の葬儀の装花では使わないような花材なども用いて
個性豊かなクッションが並んでいました。
↑ こちらと冒頭の写真は、学生たちがグループワークで手掛けた棺の装飾。
こちらの中央にある卵のような形の棺は、赤ちゃんのための棺なのだそう。
こちらも冒頭の写真も、本当の葬儀でこのような装花をすることはないだろうけど、
優しさに包まれた葬儀になりそうだなと感じます。
↑ 骨壺を手掛ける会社とのコラボレーションによる、2年生の個人制作作品。
せっかくなので、オットの作品も。
細い針金とドライの紫陽花の花びらが用いられています。
昨日は、オットが以前働いていたケルンのお店の皆さんがわざわざ飛行機に乗って
展示会に来てくれていたので、展示会場で合流し、その後も1日同行して
一緒にお昼ご飯を食べたりお茶を楽しんだり空港かまでお見送りに入ったり。
途中、以前同じくケルンのお店で働いていた子が、現在暮らすザルツブルグから来てくれたり
ドイツに旅行に来ていた日本人フローリストの人と合流したりと、賑やかな1日になりました。
オーナーから頂いたケルン土産♪
7月末に日本へ本帰国を迎える私たちですが、
ドイツ最後の夜はお世話になった皆さんへの挨拶を兼ねて、ケルンに行くことにしています。
昨日それを伝えるととても喜んでくれて、
「では、あのレストランへ行こう!」と張り切ってくださっているのですが、
でも同時に、オットがドイツに残るのではなく日本へ帰る道を選んだことを
どこか淋しく感じていることも、オーナーの表情から伝わってきて、
空港で見送りながら、ちょっとおセンチになってしまいました。
残りの時間はあとわずか。がんばらねば!ですね。
/// おまけ ///
日曜日は「閉店法」に基づいて見事にお店が閉まってしまうドイツですが、例外が。
それは、墓地のそばにあるお花屋さんです。
御添え用の花を買えるようにするためだと思うのですが、
これだけ厳しい「閉店法」よりも故人を大切にする文化、大切にしたいものですね。
ちなみに、この「閉店法」に基づいて日曜に働くと時給が高くなります。
そのため、フローリストにとって日曜のシフトは大人気なのだそうですよ♪
今日も遊びに来て下さってDanke schön!!
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