夫33歳、ピカピカの1年生

ドイツでフローリストマイスターをめざすオットと、ついてきたツマの日常。(2014年9月~ミュンヘン・フライジングで生活 / 2016年7月オットの卒業とともに帰国しました)

【ローテンブルク】 中世の街にタイムスリップ!? 歴史祭「マイスタートゥルンク」へ♪

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この週末、日本人にも大人気の街「ローテンブルク」へ足を運んできたわけですが、

このタイミングを選んだのには、ワケがありました!

年に一度の歴史祭、Der Meistertrunk(マイスタートゥルンク)が開催されていたからなのです。

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毎年キリスト教の聖霊君臨祭の日に行なわれるマイスタートゥルンク期間中は

街じゅうに中世の格好をした人たちが溢れ、

タイムスリップしたかのような雰囲気を楽しめます。

 

f:id:otto33:20160515205604p:plain\\ マイスタートゥルンクとは?//

1618~1648年にわたってドイツ中で繰り広げられた30年戦争。これは、ローマン・カトリック(旧教)ドイツ・プロテスタント(新教)の対立による宗教戦争でした。1631年10月、プロテスタントを支持していたローテングルクは、6万人の兵士で隊を組んだカトリック軍に包囲されてしまいました。カトリック軍の司令塔、ティリー将軍は、ローテンブルク評議員に斬首刑を勧告し、町を略奪して火を放つと脅したのだそう。

翌日、降伏の意を表した宴の席。ローテンブルクワインセラーの管理人の娘が、3.25リットル入る祝祭用大ジョッキにフランケンワインをなみなみと注ぎ、カトリック軍の司令塔ティリー将軍に差し出しました。この美しい大ジョッキを見たティリー将軍は、あることを思いついたのです。それは、「評議員の誰かがこの大ジョッキのワインを一気に飲み干すことができれば、死刑を取り消してやろう!」というもの。それを聞いたゲオルグ・ヌッシュ市長が決死の覚悟で名乗り出て、「カトリックプロテスタントも神の前では皆兄弟。皆愛すべき神の心を持っている」という言葉と共に、なんと見事この大ジョッキのワインを飲み干したのです。そうして評議員の命は救われ、ローテンブルクの街も壊滅から免れたのでした。

この「みごとな一気飲み = マイスタートゥルンク」が街を救ったことを祝い、1800年代からこのマイスタートゥルンクのお祭りが開催されるようになりました。

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予備知識を持っておくと、マイスタートゥルンクをより一層楽しめますね♪

 

さて、ローテンブルクの街に一歩足を踏み入れると、

マイスタートゥルンクは、予想以上の楽しさ!

ひとつの広場で何かイベントが開催されているようなものではなく、

ローテンブルクの旧市街地全体に中世格好をした人々がいるのです!!

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↑ パレードをする人もいるし、

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↑ 何気ない日常のひとコマ…のような人もいるし、

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↑ 兵士もいるし、

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↑ 食事を楽しんでいる人達もあちらこちらに。

 

一体どれだけの数の人たちが、中世の格好をして過ごしているのでしょう!?

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子ども達やワンちゃんまで、しっかりと着飾っていました♪

 

そして、人数だけじゃなくて、本気度の高さにもビックリ! 

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↑ 食事用の食器も、陶器など昔らしいものに統一しているし、

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↑ 庶民の皆さんは、きちんと(?)顔が汚れているメイクも施しているし、

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↑ 兵士の皆さんは、血のりで怪我も再現しているんです(全員)!

 

ものすごい数の人々が街中で中世の格好をしているにも関わらず、

誰ひとりとして「ちょっと持っているもので簡単に用意してみました」という中途半端さがなく、

小物までしっかりと整えられていて、そのクオリティの高さに余計に感動♪

 

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罪人役を発見。笑

昔の人々の暮らしを知れる資料館などに行って、蝋人形などでこういうシーンを見る機会はあっても、

この日ローテンブルクにいるのは生身の人間です。リアル。

もう、街全体で気合の入ったおままごとが行われているみたいなのです!

 

街中をプラプラしていると、

街角のどこかで中世の格好をしている誰か(何かの場面)に遭遇するので、

映画の中に迷い込んだような気がして、ワクワクが止まりません

街中ですれ違う人に「あなたは何役ですか?」と聞いてみても面白いかも。笑

 

 

私たちがローテンブルクを訪れたのは

マイスタートゥルンク開催4日間の土曜日でしたが、

日曜日15:00~は毎年大きなパレードも開催されるのだそうです。

街中のさまざまな場所で目撃した中世の格好の人たちが一堂に練り歩くので、

それは賑やか&華やかなものなのだそう!

 

 

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ロマンチック街道を代表するメルヘンな街を、より一層楽しめるお祭りマイスタートゥルンク

ローテンブルクまでは、ミュンヘンから電車で片道4時間かかるという

なかなかハードな道のりですが、これは足を運んで損はないと思います。

今年を逃したという方、ぜひ来年足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

 

/// おまけ ///

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ローテンブルクが位置するフランケン地方のワインは、

このような可愛らしい形のボトルに入っていることで知られています。

マイスタートゥルンクの起源にも大切な役割を果たしたフランケンワイン

ローテンブルクのお土産に選んでもgoodですね☆

 

 

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\\ ご注意!//

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ローテンブルクに行きたい方は、ご注意ください。

ローテンブルクのアクセスを調べると、

「Rothenbürg」と 「Rothenburg ob der Tauber」という全く別の街がふたつ出てきます。

ロマンチック街道のこの景色をみたい時に行くべきは、「Rothenburg ob der Tauber」です。

このそれぞれの街は電車で3~4時間ほど離れている街!

このふたつの街を間違えて大変なことになったことがあるので、ご注意をば。

(その時のとんだ大参事は、こちらのブログ(click!!)からご覧ください…。)

 

大切なことなので、もう一回言います。

「Rothenburg ob der Tauber」に行ってくださいね!

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今日も遊びに来て下さってDanke schön!!

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\\ 日本でもフランケンワイン買えるようです♪ //

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